医師インタビュー

橋本 政宏

診断技術は一生をかけて
追求していくもの。
医師である限り、日々勉強です。

副院長橋本 政宏

Profile

2001年岐阜大学卒業。総合病院南生協病院内科、協立総合病院内科、名古屋大学医学部総合診療科勤務を経て、2010年名春中央病院勤務。2016年副院長就任。

資格 日本内科学会 総合内科専門医、
日本医師会認定産業医

名春中央病院との出会いは?

研修医時代から大学病院も含め、さまざまな医療機関で勤務してきました。そのうち「自分は専門性に特化した大病院ではなく、中規模程度で地域密着の病院で働きたい」と考えるようになり、そんなときに出会ったのが名春中央病院でした。大病院とは違い、紹介状なしで気軽に受診でき、困ったことがあればいつでも相談できるアットホームなところに好感を抱き、お世話になることを決めました。
私が入職したのは2010年。当時、2代目理事長の森キク先生がまだご存命で、職員一人ひとりを大事にされている姿が印象的でした。そういった雰囲気は今の理事長にも受け継がれていて、気づけば入職して10年以上が過ぎていました(笑)。

医師として心掛けていることは?

大病院のように内科、外科、循環器など受診科目が分かれていないので、まずはじっくりと話を聞き、職歴、家族歴、生活環境や労働状態なども含め、総合診療的な立場で健康状態や疾患を診断しています。こうした臨床能力は、医師であれば身に付けてしかるべきものですが、診察技術は無数にあって、非常に奥が深い。聴診ひとつとっても、なぜ呼吸器や心臓から異常音がするのか、そのメカニズムを探ろうとすると知識は無限に広がっていきます。知識を深めてこそ、診療技術は磨かれていきます。ただし、頭のてっぺんからつま先まで、ありとあらゆる技術や知識を身に付けるには膨大な時間が必要で、診断技術は一生をかけて追求していくものだと思います。医師である限りは日々勉強、だからこそ毎日が新鮮です。

名春中央病院で働いて良かったと思うのはどんなとき?

当院には重症の患者様もいるし、重症化することもあるので、仕事は決して楽ではありません。でも、看護師をはじめ、みんな本当に気持ちよく仕事をしているんですよね。そして、頼れる医師仲間がいるのも心強い。循環器が専門の奥村先生が2019年に仲間入りをしてくれて、心臓が悪い人が多いので、非常に心強い。さらに2021年には、森美喜子先生が加わって。院長はもちろんですが、頼れる医師の仲間がいるのは診療をするうえで大事。治療方針を相談するうえでは多いほうが心強い。患者さんにとってもうれしい話だと思う。さらに、非常勤の先生もベテランの外科の白石先生、脳外科の原田先生と充実していて、これほどありがたい職場はありません。

これからの目標は?

地域密着型の病院に勤務する医師は、長年続けていると、その人らしい味わいが出てくるものです。患者様との会話を心から楽しむ医師、患者様に心の拠り所のような存在となる医師など、私がお世話になった先輩医師の中にも名人や達人の域に達する、すばらしい方が何人もいらっしゃいます。かといって真似ができるものではないので、すばらしい先生方をお手本にしつつ、いつか私も自分なりの味わいがにじみ出るような医師になりたいと思っています。そのためには、日々の努力を怠らないこと。少しずつでも前へ進んで成長していけば、いつか自分だけのスタイルが築かれていくと信じています。
今まで以上に、地域に信頼され、頼られる病院にしていきたいですね。近隣の開業医の先生からの紹介ももっと増やしたい。「何か困ったら、名春中央病院に相談すればいい」と皆さんに思っていただける病院を目指します。

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